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個別事業一覧

MBT(メタン発酵+固形燃料SRF製造」)システムの日本におけるエネルギー回収に関する調査(ブレークスルー促進事業)

概要
本事業では、まず新潟市の収集ごみを同市の焼却施設のプラットホームで生ごみ機械選別試験を実施しました。また、選別された生ごみについてメタン発酵実証試験を含む調査をしました。これは、EUで行われているMBTシステムを日本の一般廃棄物収集ごみに適用する場合に、期待されるエネルギー回収が出来るかに関する調査です。調査結果から、MBTシステムは、中小廃棄物処理施設における廃棄物エネルギーの回収に役立つシステムとなる可能性があると考えられました。2016年度でブレークスルー促進事業は終了しましたが、メタン発酵施設を安価・安定運転するには、残渣とろ液の処理方法が課題であると考えられました。

実施年度:2016年度

ブレークスルー促進事業

ブレークスルー促進事業は、財団、3R活動推進フォーラムの会員並びに大学等研究機関からの依頼に応じて、当該廃棄物・3R技術に関して、

ことを目的としています。そして、事業成果を広く公表することにより、環境負荷の少ない持続可能な循環型社会形成の推進及び地球環境の保全に資することが期待されます。詳しくはこちら。

事業内容

新潟市新田清掃センタープラットフォームおよび大原鉄工所で、新潟市の住宅地の一般廃棄物を収集車で搬入し、㈱大原鉄工所製の破袋機+ロールスクリーン+破砕・選別機セパレーションサイザーにより、生ごみと可燃ごみの分離試験を行いました。
事業系一廃の食品廃棄物から発酵適物を機械選別で分離するとは異なり、一般廃棄物収集ごみから発酵適物だけを機械選別で分離することは容易ではないと考えられていました。しかし、試験した(破袋機+ロールスクリーン+破砕・選別機)組合せ機械選別方式は、機器トラブルは少なく、発酵適ごみと燃焼適ごみの分離は良好で、MBTシステムを普及させるツールとして有効であることが実証されました。
今後、分離物のエネルギー利用のケーススタディを通じて、MBTシステムが中小自治体の廃棄物エネルギー回収及び温室効果ガスの削減に効果があることを示すことが重要と考えられます。

これまでの実績