脱炭素化・先導的廃棄物処理システム実証事業(地域の熱利用マッチングによる焼却施設からのエネルギー回収高度化実証)
- 概要
- 廃棄物処理施設で発電が行われているが、その発電効率は20数%に留まっており、最新のガス火力発電所であれば60%を越える発電効率であることを踏まえると、効率面では不利です。一方で、廃棄物処理施設の蒸気を施設周辺工場で利用することで、熱需給のミスマッチが解消され、大きなCO2削減効果と、高い経済性を期待することができます。
本実証事業は、地域の熱供給需給管理システム実証について、システム理論の検討・整理とフィールド実証とを直結させる構成で実施するものとしています。実証を通して廃棄物焼却施設からの熱回収の高度化に向けた普及シナリオを取りまとめ、廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏の実効性を具体的に高めることを目的として事業を実施します。
受託業務 : 環境省(代表事業者(株)エックス都市研究所)
実施年度:2021年度~2023年度(3か年事業)
実施体制
図 本業務の実施体制図
事業内容
図 本業務の構造と将来への発展性
当財団の担当業務は、上記の図 本業務の構造と将来への発展性に於いて、
3.自治体における展開可能性の検討
の部分を担当します。具体的には、当財団会員のプラントメーカー5社と、自治体の焼却炉からの熱供給、蒸気利用について意見交換を行い、展開の可能性を検討します。
また、自治体への熱利用に関するアンケートと、現在蒸気利用を行っている先行事例調査、ヒアリング調査を行います。そこで得られた情報から課題を整理し、熱利用促進の方策を提案していきます。