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MBT(メタン発酵+固形燃料SRF製造)システムの中小廃棄物処理施設のエネルギー回収に関する調査(共同研究事業)

概要
2017年10月にメタン発酵等による廃棄物の効率的にエネルギー回収を図ることを主な目的に、3人の学識経験者、関心のある企業5社と共同で調査研究(以下「共同研究事業」)を始めました。本共同研究事業は、2016年度のMBT(メタン発酵+固形燃料SRF製造」)システムに関する調査研究成果を踏まえ提案され、実施したものです。(注)SRF(Solid Recovered Fuels)、 MBT(Mechanical Biological Treatment)

実施年度:2017年度~2019年度

共同研究事業について

共同研究事業では、廃棄物処理・3R研究の推進に関する技術的なテーマを設定し、関心がある財団の会員企業と共同で調査研究を実施しています。

2019年度 事業内容

前年度に引き続き、人口減少を見据えた社会コスト縮減と廃棄物エネルギー回収による低炭素社会実現を目的として、「MBT(メタン発酵+固形燃料SRF製造)システムの中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」を実施しました。調査結果では、MBTに代表される「非焼却型」のプロセスについて検討していくことが大切で、そのプロセスの中心となる生ごみのメタン発酵の課題である「脱水汚泥」と「脱水ろ液」の効率的な処理のため、ごみ焼却施設と下水処理施設との連携が一つの答えであると考えられました。
今後、自治体が中小廃棄物処理施設の広域化・集約化の10年計画作成のため、2030年をターゲットとした静脈インフラの在り方を検討するに当たって、2019年度の成果を基に、連携パターン1~6の自地域での実現可能性を調査し、更に評価ツールを用いて環境性と経済性を把握することが重要と考えられました。研究成果は下記「これまでの実績」記載のPDFファイルおよび2019年度廃棄物・3R研究財団共同研究事業報告書に纏めました。

2018年度 事業内容

中小廃棄物処理施設のエネルギー回収するため、生ごみ等の地域バイオマスのメタン発酵施設を導入するには、ごみ焼却施設だけで課題を解消するよりも、既設のし尿処理施や下水処理施設と連携することが、社会コスト縮減の観点からも必須と考えられました。このため、ごみ焼却施設と下水処理施設の6つ連携パターンを作成しました。6つのパターンについて環境性と経済性の評価、技術上、制度上の課題等について調査研究をしました。研究成果は下記「これまでの実績」記載のPDFファイルおよび2018年度廃棄物・3R研究財団共同研究事業報告書に纏めました。

2017年度 事業内容

2016年度は「MBT(メタン発酵+SRF製造)システムの日本におけるエネルギー回収に関する調査を実施しました。これは、EUで行われているMBTシステムを日本の一般廃棄物収集ごみに適用する場合に、期待されるエネルギー回収が出来るかに関する調査をしました。調査結果から、MBTシステムは、中小廃棄物処理施設における廃棄物エネルギーの回収に役立つシステムとなる可能性があると考えられました。そこで、2017年10月から新たなタイトル「MBT(メタン発酵+SRF製造)システムの中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」を共同研究事業として実施しました。事業の目的は、MBTシステム普及により、中小廃棄物処理施設のエネルギー回収を促進することです。研究成果は下記「これまでの実績」記載のPDFファイルに纏めました。

これまでの実績

2019年度

  1. 第41回全国都市清掃研究事例発表会資料Ⅰ-1-5「中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」
  2. 2019年度年次報告会中小廃棄物処理施設の廃棄物エネルギー回収に関する共同研究
  3. 2019年度廃棄物・3R研究財団 共同研究事業報告書

2018年度

  1. 第40回全国都市清掃研究事例発表会資料Ⅰ-1-1「中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」
  2. 2018年年次報告会中小廃棄物処理施設のエネルギー回収に関する共同研究
  3. 2018年度廃棄物・3R研究財団 共同研究事業報告書

2017年度

  1. 第39回全国都市清掃研究事例発表会資料Ⅱ-2-54「MBTシステムの中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」
  2. 2017年次報告会ppt資料「MBT (メタン発酵+固形燃料製造)システムの日本におけるエネルギー回収に関する調査」