ご挨拶

循環型社会形成に向けての取組

公益財団法人廃棄物・3R研究財団は、公益法人制度改革を受けて、平成23年12月に前身の財団法人廃棄物研究財団から移行して新財団としてスタートいたしました。

廃棄物研究財団では、平成元年の設立以来、産・官・学の幅広い知識や技術を結集して、都市の廃棄物の適正処理に係る技術開発や調査研究を実施し、その成果は広く国の廃棄物処理技術基準等の制定に活用されるなど、廃棄物処理事業の進展に大きく貢献を果たして参りました。また、平成19年度からは、3R活動推進フォーラムの事務局も引き受け、3R関連業務に鋭意取り組んで参りました。廃棄物研究財団でのこうした業務実績を踏まえ、公益法人制度改革にあたって、さらに積極的に3R関連業務に取り組むべく公益財団法人への移行認定を目指すこととし、公益認定等委員会からの答申を得て、「公益財団法人廃棄物・3R研究財団」として新たに発足することになりました。

今、わが国では、循環型社会づくりを軸に低炭素社会・自然共生社会への統合的取組が求められる中で、東日本大震災による災害廃棄物処理に加え、原子力発電の被災を受けて廃棄物が有するエネルギーに着目しての高効率廃棄物発電や廃棄物系バイオマスの利活用の推進が喫緊の課題となっています。また、近年、レアメタルの供給不安が顕在化し、廃家電製品からのレアメタル回収や静脈産業の海外展開なども課題となってきています。

このように、廃棄物・3R事業の抱える課題は山積しています。新財団では、関連する調査・研究事業等を鋭意実施し、その成果をブック財団等の出版やセミナー開催等を通じて広く普及啓発・情報発信に努めるとともに、3R活動推進フォーラムの事業展開にも積極的に取り組んで参ります。また、事業実施に当たっては、旧財団が永年培ってきた大学、自治体、関連企業、コンサルタント、NPO等とのネットワークを生かし、事業連携の強化、客員研究員の活用を通じて、調査研究能力、情報提供サービスの充実を図って参りますので、引き続き皆様のご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

田中 勝(たなか・まさる)プロフィール

  • 公益財団法人廃棄物・3R研究財団理事長
  • 公立鳥取環境大学客員教授

東京都廃棄物審議会会長、東京たま広域資源循環組合技術委員長、有害・医療廃棄物研究会会長などに従事。元廃棄物学会会長、環境省中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会長。

1964年京都大学卒業。1970年米国ノースウェスタン大学大学院博士課程修了。米国ミシガン州立ウェインステイト大学助教授、厚生省国立公衆衛生院廃棄物工学部長、岡山大学教授、鳥取環境大学サステイナビリティ研究所長・特任教授を経て現職。

専門は廃棄物工学。著書に「新・廃棄物学入門」「医療廃棄物白書2007」「循環型社会への処方箋」「循環型社会評価手法の基礎知識」「戦略的廃棄物マネジメント」「ごみハンドブック」「アジア・太平洋地域における廃棄物処理(英文)」「ごみ収集―理論と実践」など多数。